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しゅんしゅんパパのポケモンカード体験記

体験記 #04  デッキを改造する

(あらすじ)ポケモンカードゲームをはじめようと「サザンドラデッキ30」「ガブリアスデッキ30」を購入した当時5歳のしゅんしゅんと私。家庭内対戦を毎日のように繰り返しています。

 

平成24年4月初旬。何回もゲームを繰り返していくうちに,次第にルールがわかるようになり,特性も使えるようになった。

 

でも,「「ドラゴンコール」はワンゲーム中一回だけしか使えない」とか思っていたんだよなあ。

 

そんなある日,しゅんしゅん「30枚セット,改造したいー」。

 

ポケモンカードの前にベイブレードをやっていたので,改造という言葉は知っていたしゅんしゅん。なんで子供ってすぐ改造したいって言うんだ。

 

ベイブレードだと交換する部分部分は別だからすぐに改造できるけど(例えばホイールはホイールというように。もちろん,それですぐ強くなるかは別。),ポケモンカードはどこを差し替えれば良いかわからないよ・・・。

振り返ってみて

私たちが買った「ガブリアスデッキ30」・「サザンドラデッキ30」のような「構築済みデッキ」として売られているものは,すぐにプレイできますが,やはりそのままでは弱く,大会などではまず勝てません。そこで,拡張パックなどを買って,カードを差し替えていくわけです。

 

ポケモンカードゲームは,

 

「カード総数は30枚(30枚にまとめられたものは「デッキ」と呼ばれます。)になるように」

 

「「基本エネルギーカード」と言われるカード以外,同じカードは2枚までしかデッキに入れてはいけない」

 

と,カードの差し替えについて制限が課せられています(「ハーフ」と言われる試合形式の場合です。)。

 

その制限のなかで,どれだけ強い組み合わせを作るか(これを,「デッキを構築する」と言います),それがTCGの醍醐味だと私は思います。

 

子供はそれを知ってか知らずか,すぐに「改造したい」と言いだします。

 

ポケモンのイベントにいき,「デッキつくりかた教室」にでると,「デッキあがりシート」がもらえます。そのシートの指示にしたがってカードをおいていくと,「デッキがデッキあがり!」というある意味,破壊力ばつぐんのシートです。

 

それには,最初のうちは「ポケモン10・トレーナーズ10・エネルギー10」でデッキを組んでみようとかいてあります。

 

※「トレーナーズ」カードとは,「サポーター」という,主に山札から一枚以上カードを引けるタイプのカードと,「グッズ」という,ポケモンにくっつけてポケモンが強くなったり,それ単体で特別な効果(例えば,山札からポケモンを出せるとか,ダメージを受けたポケモンの体力を回復させるとか)が出るタイプのカードとの総称です。

 

「デッキつくりかたシート」にははっきりと書いていないのですが,「ポケモン10・サポーター4・グッズ6・エネルギー10」という組み合わせが初心者には扱いやすいと公式は考えているようです(実際にそのとおりだと思います)。

 

ですが,なぜか構築済みセットはポケモンが多く,トレーナーズが少ない傾向にあります。

 

そもそも,ハーフの場合,ポケモンが3体きぜつすれば終わりですので,(たくさんポケモンをデッキに入れておけば山札から引ける確率は高くなりますが,)構築済みセットのようにポケモンを13体入れておく必要はないのです。

 

もちろん,どんなポケモン(進化するポケモンか,たねでも十分つよいポケモンかなど)を入れるかもよりますが,構築済みセットを改造する場合,基本はポケモンを減らし,トレーナーズを増やす方向になると思います。

 

ですが,はじめたばかりであれば,そんなにトレーナーズのカードは持っていませんよね?

 

さらに,デッキには,意味があるトレーナーズを入れなければなりません。例えば,基本エネルギーに効果があるトレーナーズのカードを,基本エネルギーが入っていないデッキにいくら入れても意味がありません。

 

ですので,最初のうちは,「トレーナーズを入れたくても入れられない」という状態に陥るのではないでしょうか(家庭内対戦でしたら,デッキを2つ用意しなくてはならないので,なおのことです)。

 

そこで,「プロキシカードを使う」ということが有用になってくるのです。

 

デッキを改造するのに,必要なカードが足りない場合はどうしましょうか?

 

家庭内対戦が主であれば,カードをコピーして増やすというワザもあります(コピーしたカードは「プロキシカード」と呼ばれています)。今はインクジェットのカラーコピー機が比較的安く手に入りますし,コンビニでカラーコピーもできるので,是非活用しましょう。

 

「でも,コピーしたカードは薄いし,裏面のコピーは出来ないよ」

 

はい,そこで以前話したカードスリーブが役に立つわけです。コピーしたカードと一緒に,使わないポケモンカードをスリーブに入れると・・・,ほーら,わからない(実際には厚みで分かっちゃったりするのですが,まあ,子供との対戦ですし)。

 

もし,カラーコピー機がなかったり,所持していないカードを使いたいというのであれば,白い紙にカードのテキスト(文字部分)だけ書き込んでスリーブに入れるという方法もあります(効果を覚えていれば,カード名だけでもいいでしょう)。

 

そうすれば,「トロピカルビーチ」(オークションで2万円以上!)も「殿堂ベルト」(同じく3000円程度!)も,あっという間に60枚!というわけです。

 

なお,我が家では,

①持っているカードしかコピーしない

②所持しているカードの枚数しかデッキに入れない

(例えば,ポケモン図鑑が1枚しかなかったら,2つのデッキに1枚ずつ入れて対戦することはあっても,ポケモン図鑑を2枚入れたデッキはつくらない)

という自分なりのルールを作ってデッキを構築していました。

 

透明なカードスリーブだとカードの紙がずれて裏側からわかってしまいますので,イラスト入りや裏面に濃い色が塗ってあるのが良いかと思います。

 

また,デッキごとに異なるスリーブを使っていると,差し替えが面倒です(例えば,ケルディオのスリーブのデッキとレックウザのスリーブのデッキを使っていたとします。ケルディオデッキの「きずぐすり」をやめてレックウザデッキに入っている「モンスターボール」に差し替えるとき,スリーブを交換しなければなりません)。

 

同一のスリーブだと,スリーブのまま簡単にカードを差し替えることができます。実際にデッキを組んでゲームをしてみないとそのデッキの善し悪しがわからないので,差し替え作業は意外と時間がかかります。

 

なお,ジムチャレンジを含む公式大会ではプロキシの使用は不可です。試合中に指摘されて自動的に負けになります(審判(ジャッジ)を呼ばれて負けになります。これを俗に「ジャッジキル」と言います)。

 

ジムチャレぐらいなら,「まあ,いいですよ」と寛大な人もいらっしゃる可能性はありますが(それでもトロピカルビーチとか入れてたら許さないかも(笑)),景品がかかった真剣勝負ですので,まずジャッジキルされるでしょう。くれぐれも試合前にデッキを確認して,差し替え忘れがないか確認しましょう。

 

フリー対戦であれば,相手の方の了解がとれればOKですので,「プロキシ入っていますがいいですか?」と確認して対戦させてもらいましょう。

 

※一部の自主大会(公式とは無関係に,カードが好きな人たちで運営されている大会のこと。ジム・チャレンジよりも大規模な自主大会も存在します。近くで開催されていればラッキー。)はプロキシの使用を認めています。

 

帰宅してデッキを見ていると,「ぇぬ」とか「おぉきなマんと」とか書いてある白い紙が入っており,微笑ましく思ってしまいます(←親ばか)。

本体験記はしゅんしゅんパパさんがご自身のブログ上で連載されていたものを一部加筆修正して転載させていただいたものです。初出の時点でのお話になりますので一部現在と状況の異なる箇所などがありますが、あらかじめご理解いただければと思います。

 

2014年3月 「年中からはじめるポケモンカード」より転載

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